本日は、鶯の声も聞かれました。
新芽も芽吹き始めた、近所の桜には鳩が留まっておりました。
2020年度、3月最終日には、
前回のチェック内容に続いて、依頼主アンケートに
寄せられたコメントの紹介です。
皆様、お忙しい年度末に、ご返信を
誠にありがとうございました。
当方へのお気遣のお言葉も頂戴しています。
個人的な内容は省きまして、住み心地への感想などを
掲載いたします。
コロナ禍の中で、やはり在宅時間が
長くなられているご様子。
ますます、住まいの空間、環境を
大事に感じてくださっているようです。
有難いことです。抜粋します。
<住まいの中で快適に暮らす>
・ 「コロナ禍の中で、自宅で過ごす時間が多く
お陰様で気分よく毎日を過ごしています。」(改修)
・ 「毎日、家に帰ると、ほっとする時間が過ごせます。」(新築)
・ 「断熱面でとても良くなったと感じています」(改修)
・ 「吹き抜け窓の日光で、室内の植物も大きく成長しています」(新築)
・ 「木に囲まれた我が家では、毎日裸足で過ごせて、
皆とても元気にHAPPYな毎日を送ることができています。」(新築)
・ 「皆元気に過ごしております。快適な暮らしは、
人を明るく前向きにしてくれるのですね。しみじみ感じています。」(新築)
お庭や周辺環境との関係の今を、教えてくださる方も
<住まいの外との関係>
・ 「梅の木の蕾も大きくなり、春の訪れを待ち遠しく思っています。」(新築)
・ 「庭の梅が咲き始め、小鳥が遊びに来ています。
室の内側から眺めて楽しんでいるところです。」(改修)
・ 「生け垣も大きく成長し、手で切るのが大変になり、
今年は電動バリカンを購入しました。」(新築)
先のアンケート結果で、
玄関ポーチへの評価が高かった件を
お伝えしました。
お住まいとお庭の関係も、皆さん大いに関心があり、
そして気持ちよく、過ごされていることが分かります。
ここからは、柿本の考察です。
緊急事態宣言時は、よく散歩をしました。
横浜市や熊本市の周辺の町並みを眺めながら、
最近の新築や建売のほとんどが
お庭の部分は少なく、
アスファルトで固められています。
省エネ住宅を謳いながら、
周辺環境の温暖化には貢献しているその外構設計。
国は高性能の断熱材や太陽電池、
省エネのエアコンを推奨しながら、(補助金を出しながら)
家の周りのヒートアイランド化には、
注目していないのが、片手落ちだと思っています。
集合住宅にしても、戸建てにしても、空地はあります。
その部分も、どのような造りにするかは
実は、住まい環境の快適性を生み出すには
とても重要なのです。
人は、家の中にいても、
常に、外(植物や虫や鳥など生き物)
との関係が生まれます。
全くないというのは、実は不自然です。
ですから、その関係性をどう作り出していくのか、、、
そこは、依頼主との打合せの中で、
いつも気にかけている部分です。
多くの方が、外構工事まで、費用をたっぷりと
予算組みが出来ません。
その中でも、なるべく自然な仕上げを選び、
少しでも緑を配置します。
最初は、庭木1本のこともあります。
おいおい、住みながら手を加えていけるような
計画にしておくことも重要です。
こうして、依頼主の皆様の
家と外との関係を伺うと、
やはりきちんと検討しておいて良かったと
胸をなで下ろします。
このような巣ごもり生活が長引くとは、
その当時は思いませんものね。
人生の中で、一番長く過ごす、住まい。
『人間の自然な暮らし第一主義!』
で、これからも設計活動を続けたい
気持ちが高まりました。
今後の、withコロナ、気候変動、災害多発時代の
新たな建築・住まいのものづくりにも、
多いに生かして参ります。
みなさまの、ご返信のご協力に誠に感謝いたします。
今年度の締めくくりとしたいと思います。
2021年3月31日
今年最強の吉日(一粒万倍日+天赦日+寅の日)
柿本 美樹枝