この白い壁は本漆喰です。
写真では、このツヤ感がお伝えできないのが残念。
先日は、仕上げ材の試し塗りをしてくださっている工務店さんに
建主様とお邪魔しました。
工務店さんには、自らの事務所の壁の改装に採用までいただき、ありがとうございます!
下塗り、中塗り、上塗り、、、さらにそれらの工程は時間もかかります。
その手間をかけた分、長持ちします。
今回テストして分かったことは、下塗りのアク抜き期間の確保(約7日間)と
雨に対する養生が重要であるという点です。
↓写真の右側が、アクが出ている様子、左が中塗りの様子

下地の木ずり板もピッチを変えるなどして、どの隙間が施工しやすいか
左官屋さんと検討してくださったとのこと。
左官屋さんにとっては手間ですが、
「持っている技術が生かせて、職人も喜んでいますよ。」と
監督さんからの、なんとありがたいお言葉。
こうした、住み手のこと、職人さんのことを第一に考えてくださる工務店さんだからこそ、
一緒に苦難の(!?)工事現場を面白いものづくりの現場に変えていくことができます。
今回用いるのは、牡蠣の貝殻を含む「瀬戸漆喰」。
伝統構法にふさわしい本物の材料で、ありながら
大学の実験、研究論文で、耐力壁に置き換わる強度も見込めることを確認しての採用です。
建主様も、その工程と仕上がりにご満足いただけたご様子。
採用に決定しました。
丁寧に塗ってくださった左官屋さんにも感謝です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
熊本県立大学北原研究室の論文(抜粋)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー