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大きな地震があった場合に、剛性の強い土壁や、外壁をまず崩落させ、
建物の骨格である軸組は粘り強さで、
倒壊を防ぎ、人命を守る。それが、伝統構法の建物のメカニズムである。
平成28年熊本地震、震度7の震源地から9kmの
今回の現場で、そのことが見受けられた。
データや測定に基づく分析ではない。
あくまで目視調査と設計の内容に基づく考察である。
外壁や瓦など未改修部分での被害が出て、
これから予定外の工事も行わなければならない。
古民家再生の手法は、本当に手探りである。
仮住まい延長、工事費用の増を思うと、依頼主の負担は増える。
と思うと、胸は痛む。
それでも、やはり前に進んでいきたい。
多くの方の助言をいただきながら
今後の方向性を、レジメにまとめた。
転載不可で、内容をごらんください。
日本の伝統的建物を生かそうと思ってくれる住み手、
使い手が、この地震の影響で、減らないこを祈りつつ。。。
ご意見、ご感想、いつでも受け付けます。